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電車線柱鋼板補強体の開発
◎本田誠彦・常本瑞樹・清水政利(鉄道総合技術研究所)・諏訪和徳(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)・大越靖広(熊谷組)
北海道新幹線では青函トンネル前後で在来線との共用区間が存在する。この区間は昭和63年に津軽海峡線として開業しているが、北海道新幹線開業にあたっては新規建設区間の電車線柱と同等の耐震性能を有することが求められる。本論文では津軽海峡線の限られた保守間合いでも容易に施工可能な耐震性能向上策の一つとして鋼板を用いた電車線補強体を開発し、交番載荷試験にて強度向上効果を検証した。また、補強体取付後の電車線柱の固有周期を実測し、地震加速度低減にも効果があることを示した。