電気学会全国大会講演要旨
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電鉄用変電所における油入変圧器のFRA測定基礎的検討
◎浅野敬之・渡部哲至(東日本旅客鉄道)・小菅英明・宮原秀幸・山岸 明(日立製作所)
近年、大規模な地震災害が多発しており、変電所等の電力設備においては、震災後の早期健全性診断法の確立が望まれている。油入変圧器は、変圧器内部の健全性診断において、油中ガス分析による運転中の内部放電現象の有無の確認などにより行っているが、大地震後による変圧器内部に中身ずれ等の判断が現地では容易に行う事が難しいため工場にて内部点検を実施するので多大な時間・コストを要する。 本稿では、油入変圧器の早期健全性診断法として、周波数応答解析法(Frequency Response Analysis、以下FRA) に着目した。方法としては、実規模のテスト器に人工的な変圧器内部の故障として中身ずれ有無を模擬し、FRA測定結果について比較と考察を行ったので報告する。