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電鉄用変電所における油入変圧器の周波数応答解析測定結果の考察
◎松崎俊太郎・平野太一・湯本哲史・原 大介・中野寛之・小貫素彦・林屋 均(東日本旅客鉄道)・村上秀輝(サンコーシヤ)
当社の電鉄用変電所の変圧器は絶縁紙等の劣化を考慮し、30年を標準取替年数に定め、概ねこの前後の時期を目安に取替を行っているが、変圧器の状態に応じて40年近く使用したケースもある。変電設備の故障は電力供給支障・輸送障害につながることから、変圧器の長期運用には適切な判断が求められる。変圧器内部の健全性の判断は、油中ガス分析による内部放電や過熱有無の確認などにより行われているが、油中ガス分析は、分析に時間を要すことから、現地で測定可能な、電気的手法による新しい診断技術が注目されている。ここでは新しい診断技術のうち周波数応答解析法(FRA)に着目し、同一設計である複数変圧器のFRA測定結果について、比較と考察を行ったので報告する。