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電波到来角度を用いた列車定点位置検知の基礎的検討
○辻田 亘・澤 良次・片岡健司(三菱電機)
近年、列車信号システムは、車上主体で列車制御するため高精度に列車位置の計測を実施する。現在、列車の定点位置検知には専用RF-IDで実現しているため、位置情報が記録されたIDタグを多数設置する必要がありコストが高いという問題がある。低コストに列車定点位置検知を実現するため、本報では、沿線に設置された無線装置の電波通信を応用した列車位置検知システムを提案する。軌道脇に設置した地上局から飛来する電波到来角度を車上に搭載した移動局でアレーアンテナによる測角を行い三角測量に基づいて地上局に対する列車位置を測位する。検証器を用いた実験を行い実運用で使用可能な精度で測位が行える結果を得た。