6-013
長尺ガス絶縁母線の耐震性能評価
近藤裕之・岩崎慎也・松下義尚(関西電力)・○大塚卓弥・柳井健人・金森聡宏・久世裕子(三菱電機)
現行の変電機器の耐震設計指針JEAG 5003-2010では、すべての入力印加点に同一入力を同一位相で与えることが基本となっている。しかし長尺ガス絶縁母線は、変電所内の異なる地盤特性を有する地盤に複数の架台を介して支持されるため、各架台下端には異種の地震入力が入ってくることも考慮しなければならない。そこで変電所内を碁盤の目状に分割し各地点で想定される地震波を作成した。地震応答解析は現行の3m/s2共振正弦3波の同相加振と異種入力の想定地震波による地震応答解析を行い比較を行った。その結果現行の3m/s2共振正弦3波入力が必ずしも保守的であるとは言えず異種想定地震波の応答の方が厳しくなる場合もあることを示した。