6-022
SF6ガス中の磁界駆動アークにおける遮断基礎特性
◎中田勝志・矢野知孝(三菱電機)
ガス絶縁開閉装置に搭載される断路器において,ループ電流を遮断することが要求される断路器がある。従来からの遮断方式として並切方式や吸込方式などが適用されているが,機器の小形化が課題である。それに対し,筆者らは機器の小形化が可能な磁界駆動方式について基礎研究を進めている。今回,SF6ガス中の磁界駆動アークにおける遮断特性と接点消耗特性について調査した結果,磁界駆動方式を適用することで,並切方式よりも遮断距離が83%短縮,接点消耗量が95%減少することを確認した。これらの結果より,磁界駆動方式の適用によって,機器の小形化および接点の長寿命化が期待できる。