電気学会全国大会講演要旨
6-024
ガス絶縁開閉装置(GIS)スペーサに局部高誘電性付与時の電界最適化自動計算
○加藤克巳(新居浜工業高等専門学校)・早川直樹(名古屋大学)・大久保 仁(愛知工業大学)
筆者らは、ガス絶縁開閉装置(GIS)スペーサ表面に局部的に導電性や高誘電率を付与することによって、電界緩和と電界分布一様化を目指している。今回、スペーサに局部的に高誘電率を付与し、最適電界分布(最大電界低減かつ一様な電界)を得るための誘電率分布を自動計算によって求める、最適化自動計算技術を開発した。開発手法を計算事例に適用した結果、スペーサ沿面の最大電界を約40%低下させ、より一様な電界分布を有したスペーサを得ることができた。以上の結果から、今回開発した最適化計算技術によって、最適な電界分布を得るための誘電率付与条件を自動計算によって求めることができた。