本研究では、横磁界印加時の直流小電流真空アークのふるまいを詳しく調査することを目的としている。 真空チャンバを使用して電極を機械的に開極し、真空アークに横磁界を印加する実験を行なった。真空アークの電流,電圧を測定し、それらを高速度カメラで撮影した真空アークのふるまいと対応させて考察した。また、電源側のリアクトルの有無により、真空アークがどのような特性を示すかを調べた。その結果、直流小電流真空アークと磁界との関係についていくつかの興味深い特性が見られたので、その詳細を報告する。