電気学会全国大会講演要旨
6-035
真空インタラプタ内における真空度低下による部分放電特性
◎中岡崇志・横道洲星・田井裕己・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)・佐藤和弘・鉄 則幸・浦井 一・土屋賢治(日立製作所)
真空インタラプタ(Vacuum Interrupter: VI)の経年劣化による真空度低下により部分放電(Partial Discharge: PD)の発生が懸念されている。PDは最悪の場合,絶縁破壊を招き,機器の故障原因となる危険性がある。従って,VI内部のPDの特性を把握することが求められている。これまで筆者らは,パッシェンレフト領域のみのPD現象について報告してきおり,パッシェンカーブ全領域についてはまだ未解明であった。そこで今回は,部分放電開始電圧(Partial Discharge Inception Voltage: PDIV)の早期発見がVIの長寿命化に影響を与えるため,PDIV時におけるパッシェンカーブ全領域でのPDの立上り時間に着目し,放電形態の検討を行った。