電気学会全国大会講演要旨
6-050
低圧気中開閉器におけるバウンスアークによる接点溶着の電極加熱エネルギー依存性
◎堀田克輝・稲口 隆(三菱電機)
開閉器の接点寿命を決める要因の一つが,閉極時に生じるバウンスアークに起因する接点溶着故障である.接点寿命を推定し,必要十分な寿命設計をするためには,接点溶着に関する基礎的現象を明らかにする必要がある.今回,アーク時間が0.22 ~ 2.37 msのバウンスアークを模擬し,閉極動作毎のアーク電圧、アーク電流、および接点溶着力を測定した.得られた試験結果について、接点界面におけるエネルギー収支より理論的な考察を行い,様々なアーク電流(170 ~ 500 A),様々なバウンス時間(0.22~2.37 ms)における接点溶着力が,バウンスアークによる電極加熱エネルギーに依存することを明らかにした.