電気学会全国大会講演要旨
6-068
多接点限流器の研究
◎中川 淳・田辺智子・関 孝一郎・西川哲司・林 和史・下畑賢司・月間 満(三菱電機)
近年、配電系統の大容量化が進み、大容量化に伴い増大する短絡電流を抑制する機器(限流器)が求められている。本報告では限流方式の一つとして定常時は多数の接点を安定して接触させることにより低インピーダンスにし、一方で短絡電流が通電されると電磁石により多数の接点がそれぞれ開極し、電極降下電圧により急速に抵抗値を上昇させた後、短絡電流を限流抵抗に転流し、短絡電流を抑制する方式(多接点限流器)を考案し限流性能の検証を行った。その結果、推定短絡電流70kArms 通電時に8.3ms 以降最大電流値23.2kA まで限流できた。