電気学会全国大会講演要旨
6-070
FRT要件対応への単独運転検出装置の改良
○石倉定幸・高木潤哉・深田 勉・田村俊一(日新電機)
近年の分散型電源の系統連系増加に伴い、送電線事故時の瞬時電圧低下時の一斉解列等による、系統全体への影響が懸念されている。そのため、2012年に系統連系規程が改訂され、事故時運転継続(FRT)要件が追加された。当社では、次数間高調波注入方式を採用した単独運転検出装置を、FRT要件に対応すべく改良を行い、製品適用を開始した。次数間高調波注入方式は原理的にFRT要件の影響は無く、受動的方式(電圧位相跳躍検出方式)にて不要動作が懸念されるため、電圧低下・周波数変動により不要動作せぬよう、電圧取込・監視電圧相の追加及び、位相跳躍判定と周波数変動判定を組み合わせて判定する改良を実施した。これにより各発電設備のFRT要件に対応することが可能となった。