電気学会全国大会講演要旨
6-083
気象予報モデルと多変量カルマンフィルターによる日射強度のアンサンブル予測
○劉 媛媛(岐阜大学)・嶋田 進(産業技術総合研究所)・吉野 純・小林智尚(岐阜大学)
電力系統の安定供給のために,太陽光発電の出力に直接関係がある日射強度の高精度・高信頼度の予測が不可欠である.このため気象予報モデルWRFを用いた日射強度のアンサンブル予測に多変量カルマンフィルターを構築し,日射強度予測を試みた.中部地域での61地点を対象に72時間先までの日射強度および予測区間の推定を行った.これより日射強度予測精度を改善するとともに,アンサンブル予測で観測値が予測区間に収まる再現性の確認が可能となる.その結果,多変量カルマンフィルターを用いることによる予測区間を含めた日射強度予測が大きく高精度化することができ,また予測区間90%の日射強度予測に対しては現地の観測日射強度はほぼこの予測区間内となった