6-106
電力動揺の安定度推定精度に関する研究
◎伊藤雅哉・橋口卓平(九州産業大学)
西日本60Hzの電力系統では,広域運用や電力自由化の影響などにより潮流変化が大きくなり,今後,弱制動の長周期電力動揺の安定度低下が懸念されている。そのため,電力動揺の安定度推定や広域的制御が望まれている。そこで本研究では,高精度の安定度推定手法の確立を目的としている。安定度を高精度で推定することは,より適切な制御を可能にすることに繋がるため非常に重要である。本論文では長周期動揺以外の動揺を含むデータから長周期動揺の安定度を推定する際の精度に関する基礎的検討を行った結果と,推定精度向上手法について述べる。