電気学会全国大会講演要旨
6-121
多地域系統の電源の広域運用手法による広域メリットへの影響の評価
◎大坪直樹・横山明彦(東京大学)・持田 正・北岸延之・西村剛史(東京ガス)
広域メリットの実現などの観点から地域間の電力融通の必要性が高まっており、地域間連系線の運用に関する研究が盛んに行われている。しかし、従来の研究では多地域系統の電源の運用手法の違いまでは考慮されていなかった。系統全体の燃料費の最小化をめざす広域運用の仕組みの違いにより異なる結果が得られる場合が考えられるため、電源の広域運用手法の違いについても考慮すべきである。本論文では、多地域系統の電源を統合して系統全体で最適な運用を行う場合と電源を各地域で個別に運用したうえで地域間の市場取引によって系統全体の経済性を追求する場合について、総燃料費の削減効果への影響の評価を行った。