電気学会全国大会講演要旨
6-130
出力変動型電源の大量導入時における電線温度型送電容量制約の適用に関する基礎的検討
○杉原英治(大阪大学)・山口順之(電力中央研究所)・舟木 剛(大阪大学)
PV等の再生可能エネルギーの大量導入時において,それら電源出力の変動や予測困難さを考慮すると,送電線に流れる潮流は大きく変動することが予想され,電力ネットワークの安定運用のためには,線路潮流変動リスクを適切に管理する必要がある.一般に送電容量制約は,送電線の定格電流値を用いて電流容量制約として扱うことが多いものの,PV等の大量導入に伴い送電線電流が短時間で変化する場合には,本質的な電線温度評価に立ち戻って送電容量制約を考慮する必要がある.本研究では,PVの大量導入時において出力変動に伴う送電線電流変化を想定し,電線温度のシミュレーション評価を行い,送電容量制約下における負荷削減量を評価する.