電気学会全国大会講演要旨
6-147
期待効用理論に基づく太陽光発電事業の事業価値評価
◎井手裕太・宮内 肇(熊本大学)・三澤哲也(名古屋市立大学)
事業価値を評価する手法として、純現在価値法(NPV法)が広く用いられている。しかし、NPV法は将来のキャッシュフローの期待値を現在価値に割り引いて評価するだけであり、事業者のリスクに対する態度を正しく評価できない。リスクを考慮する事業価値評価手法として、期待効用理論に基づいたUNPV法が挙げられる。本研究では、固定価格買取制度を用いて、太陽光発電事業1kW当たりの事業価値をUNPV法により評価する。設置場所としては、日射量の異なる3地点(宮崎・熊本・福岡)を選定した。また、買取価格に関する考察も行った。