電気学会全国大会講演要旨
6-185
配電系統モデルを用いた分散型電源大量導入時の系統電圧解析
◎徳光克則・芳賀翔平・渡邊政幸・三谷康範(九州工業大学)
今日,エネルギー・環境面の問題から,太陽光発電(PV)及びガスコージェネ(GC)の普及が一般家庭でも進んでいる。そこで,本研究では配電系統にPV及びGCが多数の家庭に導入された場合を想定する。Demand Response(DR)発動時には,需要家の負荷調整に加えて,GCからの発電を増やすDRも利用可能である。ここで問題となる電圧上昇問題について,本研究ではタップ切換変圧器(LRT)の最適制御により対処する。本論文では,この場合の電圧変動を,住宅地区を対象にした配電系統モデルを使用してシミュレーションにより評価を行った。その結果,導入率増加に伴ってLRT動作回数も増加するが,分散型電源の導入率30%までは,LRTの最適化により電圧逸脱を回避できることが確認できた。