電気学会全国大会講演要旨
6-189
低圧配電系統における最小負荷予測に関する基礎検討
◎工藤尚孝・児玉安広・佐野常世(東京電力)
これまでの低圧配電系統は,負荷の契約高により予測した最大実負荷電流(順潮流分)と,PV の最大出力電流(逆潮流分)のどちらか大きい方の電流値にて設備構築を行っている。そのため,逆潮流が順潮流を上回る場合には,過剰設備となることが懸念される。しかしながら,PVが連系している系統では,PV出力電流から実負荷電流を差し引いた逆潮流分を見積もることで,設備容量を最適選定できる可能性がある。そこで本稿では,低圧配電系統の需要形態の特徴と,負荷の契約高割合で分類することにより予測モデルを作成し,その分類されたパターン毎にPV出力電流から差し引く最小実負荷電流を予測する手法について検討する。