電気学会全国大会講演要旨
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風力発電等分散型エネルギーの広域運用システム(4)-通年計測データを用いた必要蓄電池容量の評価-
◎田路和久・原 亮一・北 裕幸(北海道大学)・滝谷克幸・山口浩司(日本気象協会)・田邊隆之(明電舎)・石川志保(北電総合設計)・大村剛宏(北海電気工事)
近年,電力系統への再生可能エネルギー電源の導入が促進されている。しかし,太陽光発電や風力発電などのRE電源はその出力が天候に依存し大きく変動してしまうという欠点をもつ。そのためRE電源の電力系統への大量導入は電力品質の低下を招く危険性がある。このような事態を避けるために,RE電源と蓄電池の協調運用に関する研究が広く行われている。 著者らも環境省の委託事業である「風力発電等分散型エネルギーの広域運用システムに関する実証研究」において,北海道内に点在する複数のRE電源の合成出力の変動に対して,複数種類の蓄電池を用いて出力変動を補償する手法を開発している。本稿では,本実証研究で2013年9月1日から2014年8月31日までの1年間に観測したデータに基づいて必要蓄電池容量を評価する。