電気学会全国大会講演要旨
7-003
リニア形状ファラデー形高温希ガスプラズマMHD発電機の高性能化
◎卓 新民・田中 学・奥野喜裕(東京工業大学)
高温希ガスプラズマMHD発電機の高性能化に向けての指針を得るため,実験機に比べより大型なリニア形状MHD発電機を対象とした数値解析を行った。その結果,負荷率0.8でエンタルピー抽出率23.5%が得られ,このときの等エントロピー効率は58.9%であった。この結果は,シードプラズマ方式で目標とされているエンタルピー抽出率30%,等エントロピー効率80%に比べて低いものの,実験規模の小型発電機での結果と比べて大幅な高性能化が可能であることを示している。解析結果から,発電機内に電離不安定は発生しないが,発電機下流部では電流の経路が大きく湾曲し,ホール電流の抑制が更なる発電性能の向上に重要となることが示唆された。