電気学会全国大会講演要旨
7-004
高温希ガスプラズマMHD発電機性能の作動気体依存性
◎趙 亮・田中 学・奥野喜裕(東京工業大学)
これまでの高温希ガスプラズマMHD発電の研究では,作動気体にもっぱらArが用いられてきたが,発電機性能の作動気体依存性を明らかにすることは実用上重要である。本研究では,Arに加え,HeやXeを作動気体とする高温希ガスプラズマMHD発電を対象とした2次元非定常数値解析を行った。その結果,いずれの作動気体でも負荷率0.65程度で最大のエンタルピー抽出率が得られ,入口全温度の増加とともにその値は増加した。このとき,同一の負荷率においては,原子量が小さい程,インタラクションパラメータが大きく同一の負荷率で強いMHD相互作用を実現できる。このことがHeで最も高いエンタルピー抽出率が得られる要因となる。