電気学会全国大会講演要旨
7-008
空調機へのPV直流給電システムにおける年間PV利用率試算とEDLC導入による効果検討
◎森山隆博・高山聡志・石亀篤司(大阪府立大学)・伊能利郎・大塚啓右(ダイキン工業)
太陽光発電(PV)は、DCリンクを持つ負荷への給電では、直流給電を行うことで必要な電力変換器が減り、エネルギー利用率を高めることができる。 著者らはこれまで空調機への太陽光発電の直流給電実験を実施しているが、PV出力が負荷電力を上回るとDC/DCがトリップし全てのPV発電電力が負荷に供給できなくなるという課題があった。著者らはこの課題を解決するために蓄電装置を併設し、PV出力と負荷状態に応じて充放電することによって、PV利用効率の向上を図っている。 本稿では蓄電装置として電気二重層キャパシタ(EDLC)を用いて直流給電システムを構築した際のシミュレーションによる年間PV利用率の試算と、EDLC導入におけるPV利用率の向上効果について評価したので報告する。