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雷インパルス電圧測定システム用校正器の標準測定システムへの適用
◎菅原朋樹・脇本隆之(千葉工業大学)・宮嵜 悟・足立和郎(電力中央研究所)・石井 勝(東京大学)
我が国の雷インパルス電圧標準測定システムは定格電圧500 kVの標準分圧器ならびに分解能14ビットのディジタルレコーダを中心として構成されている。またその測定の不確かさはステップレスポンス測定のコンボリューションを軸とした技術で評価し公表しているが、この値の妥当性を別の観点から評価するために,既知の波形パラメータを持つ電圧出力を標準測定システムに印加可能な校正器を開発した。
本稿ではその開発した校正器の概要を示すとともに、標準測定システムに校正器の出力を印加して不確かさの妥当性評価を実施した。その結果、公表値は十分な信頼性を有することを確認した。