電気学会全国大会講演要旨
7-031
法面設置太陽光発電システムの防草施工法と発電特性との関係
◎水嶋将理・桶 真一郎(津山工業高等専門学校)・横川倫之・川越洋之・秋田英次(山陽ロード工業)
法面に太陽光発電システムを直置きする際には草の繁茂を防ぐための防草施工が必要である。そこで,法面の防草施工法と発電特性との関係について,防草機能と太陽電池の温度上昇の観点から検討した。防草機能については,防草シートは大面積に施工する場合にはその継ぎ目から草が生えてくるおそれがある。それに対して真砂土舗装という施工法があり,これを施工法面の全体に敷き詰めると,そこに草が生えることはない。太陽電池の温度上昇については,どのような場合でも真砂土舗装の方が防草シートより太陽電池の裏面温度が約4℃低くなることがわかった。これは,気化熱による法面の冷却効果により裏面温度の上昇が抑制されたことによると考えられる。