電気学会全国大会講演要旨
7-032
メガソーラー測定データを用いた太陽電池セル温度の推定
○原 重臣・嘉数 誠(佐賀大学)・松井則明(佐嘉吉野ヶ里ソーラー)
メガソーラー発電所における故障検出システムの開発を目標にしている。セル温度も太陽電池セルの発電量を決める重要な要素である。日射強度・気温やストリング電力などの測定データから、現在の太陽電池セル温度を推定する方法を提案する。太陽電池セルをガラス・シリコン・合成樹脂の三層構造とし、厚み方向の1次元モデルを考える。温度は日射強度などの測定値をパラメータとする初期境界条件付きの一次元熱方程式を満たすとして、これを数値的に解いて現在のセル温度を推定する。実際にメガソーラー発電所の太陽電池モジュール表面温度を赤外線放射温度計で測定して、推定したセル表面温度と比較することで提案方法の有効性を調べた。