電気学会全国大会講演要旨
7-033
薄膜系太陽電池モジュールの互換性に関する実験的検討-ストリング間の開放電圧の違いが逆電流の発生状況に与える影響-
◎山中直紀・コウエイ・西川省吾(日本大学)・馬場 健・髙橋康人・石原好之(同志社大学)・加藤 宏(電気安全環境研究所)
太陽電池アレイを設置し長期間経過後、一部のモジュールが災害等で破損し、生産終了により同一モジュールが用意できない場合、元のモジュールを異なる電気特性を持つモジュールと入れ替えてアレイを構成する可能性がある。薄膜系PVではその出力電流の低さから、多くのモジュールを並列に接続する場合がある。この並列接続で問題となるのは、逆流防止ダイオードであり、このダイオードが正常に機能しない場合、開放電圧Vocの小さい異種モジュールを接続すると逆電流が発生し、発煙・発火の恐れがある。 本稿では、多数台のモジュール並列接続に先立ち、ストリング間のVocの違いが逆電流発生状況に与える影響の調査結果を報告する。