電気学会全国大会講演要旨
7-040
太陽光発電システムにおける発電特性低下モジュール診断方法の検討
◎仲井智也・岡島敬一(筑波大学)・大関 崇(産業技術総合研究所)
出力20 %低下モジュールをストリング中に1枚含む場合の不具合検出・分類手法を提案する.不具合モジュールのモードを4種類に設定してシミュレーションを行うことで,PVストリングのI-V曲線で囲まれる面積の正常時からの減少率により故障検出を行い,ストリング電圧に応じた出力の微分値-電圧特性のグラフにより故障分類を行うことを検討した.そして,出力10 %, 5 %低下モジュールをそれぞれストリング中に1枚含んだ場合についても同様にシミュレーションを行い,算出した面積減少率の値の間に非常に高い相関関係が見られたため,得られた故障検出を行う際の閾値が一定の有効性を示唆した.