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火山降灰の太陽電池モジュール特性への影響
○川畑秋馬(鹿児島大学)・吉村幸雄(鹿児島県工業技術センター)・増田 淳(産業技術総合研究所)
日照量豊富な鹿児島地域は太陽光発電の大量導入に適した地域の一つであるが、桜島からの火山降灰による太陽電池モジュールの直接的な発電量の低下や火山灰に含まれる硫黄成分によるモジュールの信頼性低下も懸念されているため、降灰環境下における発電量の定量的評価や降灰対策技術の開発が必要である。本研究では、太陽電池モジュール上への積灰を抑制し、発電量最大化を実現するために、降灰環境下に適した太陽電池モジュール用カバーガラスの表面加工条件ならびにモジュールの設置条件を明らかにすることを目的としている。本稿では、その最初の取り組みとして、反射防止や防汚コートなどの表面加工の施されていないモジュール用板ガラスを用いて、ガラスの設置条件と火山灰付着量の関係を降灰模擬実験により調べた。また、降灰量と日射量低下の関係についても測定したので、その結果について報告する。