電気学会全国大会講演要旨
7-047
日の出および日の入り時間帯における簡易PV分光日射計の出力評価
◎アマルサイハンビルグーン・須田善行・滝川浩史(豊橋技術科学大学)・田上英人(北九州工業高等専門学校)
近年の農業においては,温室農業の環境制御により生育促進や品質を向上させ,計画的かつ安定的に生産できる技術が注目されている。温室において様々のセンサを用いて植物の生体情報を計測して生育状態を診断し,それに基づいた生育環境を適切に制御する必要がある。本研究室ではこれまでに,4つの太陽電池(PV)とバイパスダイオードとを用いた,PVアレイ型全天日射計を開発してきた。この経験を活かし、光合成作用に有効な波長範囲400-700 nm,形態形成作用に有効な波長範囲300-800 nmの領域を100 nm毎に区分した波長領域での日射量を,PVを用いて計測する装置を考案,試作した。本報告では,この装置のフィールド試験の結果を報告した。