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散乱日射活用型CPVモジュールのフィールド試験に向けた設計と試作
◎小出拓希・桶 真一郎(津山工業高等専門学校)・平井大貴・岡本和也・山田 昇(長岡技術科学大学)
本報では,長岡技科大で短期の特性測定のために試作されたCPV + モジュール(直達日射だけでなく散乱日射も活用するCPVモジュール)を基にして設計・試作したフィールド試験用モジュールを紹介するとともに,これから実施するフィールド試験の内容について述べる。CPV +モジュールでは,レンズに入射する日射のうち,直達日射は発電効率の高い集光用太陽電池に集光し,散乱日射は集光用太陽電池の周辺に設置した低コスト太陽電池に到達する。試作したCPV + モジュールを津山高専に設置されている二軸太陽追尾架台に搭載し,長期のフィールド試験を実施する。フィールド試験では,発電特性に加えて,モジュール各部の温度を測定する。このようなフィールド試験を長期にわたって実施し,発電特性の季節変化や地域の気象の影響を検討する。