電気学会全国大会講演要旨
7-056
昭和基地用蓄電池の簡易保温技術の確立-断熱材の放電特性への影響-
◎杉本和博・佐々木隆充・西川省吾(日本大学)
南極の昭和基地では太陽光発電と風力発電などの再生可能エネルギーを活用し,燃料の使用量を削減することが不可欠である。太陽光発電や風力発電の出力変動対策として,蓄電池の適用が考えられるが,低温下では蓄電池の性能は著しく低下する。国内の寒冷地で蓄電池を使用する場合は,部屋の暖房を行うが,年平均気温が約-15℃である昭和基地では,暖房に要するエネルギーが桁違いに大きくなる。再生可能エネルギーの導入効果を高めるためには,暖房エネルギーを最小限にする必要がある。本研究では,暖房エネルギーを最小化するため,蓄電池の温度特性についてモデル化を行い,簡易な保温技術を確立する。