電気学会全国大会講演要旨
7-057
リチウムイオン電池を用いた蓄電システムの制御・監視データを用いた劣化診断の検討
◎有馬理仁・権藤 僚(大和製罐)・深沢 保(PUES)
当社ではこれまでに定置型リチウムイオン蓄電システムとして「インテリジェント蓄電システム」を開発した。このような蓄電システムに搭載された電池は使用開始から徐々に劣化(電池容量や充放電効率の低下)が進み、製品に求められる経済効果やバックアップ容量が低下していく。効率的なシステム運用やメンテナンス性向上を目的としてこの劣化の度合いを可視化するため、「インテリジェント蓄電システム」の電圧制御・監視データを用いた低コスト・低システム負荷の劣化診断法を考案し、まず小スケールの電池でその可能性を検討し良好な結果を得た。本稿ではこの検討結果と今後の展望・課題について報告する。