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相逆回転型水車発電試験装置の基本特性
○直江伸至(金沢工業高等専門学校)
本研究室では低落差,低水量で環境に調和し,持続的に利用できる発電装置の開発に取り組んできている.本稿では中容量発電よりさらに小規模な2連結逆回転水車を持った発電試験装置を試作し,その特性を検討した.試作試験装置は上部タンク,下部タンク,水車,導水パイプ,発電機(50W),制御用シーケンサ,ポンプ,電源を備えている.水車構造は軸方向に同じ直径を持った2個の水車を配置し,それぞれの水車が逆方向に回転するものとなっている.水量は3種類とし,導水パイプ1本当たりの水量が16.8,9.2,6.25L/m3で実験を行った.それそれの最大出力特性は52,43,34Wであり,出力は水量の増加ともに増加している結果を得た.