電気学会全国大会講演要旨
7-066
東北地域の風力発電出力短周期変動の平滑化効果の基礎分析
◎池上貴志(東京農工大学)・片岡和人・宇田川佑介・荻本和彦(東京大学)・斉藤哲夫(日本風力発電協会)
風力発電の導入が進むにつれ,気象条件の変化による風力発電出力の変動が電力システムの運用に及ぼす影響が大きくなる。これまで東北地域を対象として全域における風力発電出力の短周期変動,ランプ変動,風力発電出力を考慮した正味の電力需要のランプ変動について報告され風力発電出力の変動への対応に必要な予備力の検討が行われてきた。本稿では,2012年度の東北地域における20ヶ所の風力発電所の出力SCADAデータ(10秒値)を収集し,地域内の各WFの出力変動とエリアごとの出力変動,地域全体の出力変動について分析することにより,平滑化効果を評価することを試みた結果を報告する。