近年、再生可能エネルギーが注目されている。風力発電システムは昼夜問わず発電でき、枯渇しないという利点があるが、風速の変化により出力が変動するため安定した電力供給が困難である。そこで、変動する風速に対して一定電力を供給可能なハイブリッド風力発電システムが提案されている。本論文では、進み負荷力率を考慮したハイブリッド風力発電システムの定常特性のシミュレーション及び実験を行い比較検討した。 結果として、風力発電機出力に余剰電力が発生した場合、電力回生によりバッテリーに充電することが出来た。また、進み負荷力率であるため、インバータの転流に必要とする無効電力を同期機だけではなく負荷からも供給している事が確認できた。従って、進み負荷力率での本システムの有用性を示した。