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風力変動緩和中の鉛蓄電池の均等充電方式
○井上秀樹(日立製作所)・原 享(日立化成)
風力発電サイトでは、収益性の観点から稼動率の向上が望まれている。風力サイト併設鉛蓄電池の変動緩和動作を止めずに保守上必須の均等充電を実施できれば稼働率が向上する。本報告では蓄電池の追加なしに、一部の蓄電池に均等充電を実施し、残りの蓄電池で変動緩和を継続する際に有利な条件を、実発電量データを用いたシミュレーションにより試算した。その結果、変動緩和を継続する側の蓄電池が運用制限値を超えずに他方の蓄電池の均等充電を終了できる確率は、均等充電開始時の充電量に依存した偏りをもつことが判明した。予め前記偏りを求め運用に利用すれば、蓄電池容量に余裕のないサイトにおいても、稼働率を上げられる可能性を示した。