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実系統で使用したポリマーがい管の劣化調査結果
田村俊輔(東京電力)・浦山雅彦(中部電力)・羽柴靖人(関西電力)・◎黒田達也(日本ガイシ)
実系統で約15年使用されたポリマーがい管の外被ゴムの撥水性とゴム-FRP界面の劣化調査を行った。
撥水性は静止接触角、後退接触角、スプレー法にて評価を行い15年使用でも新品と同等の撥水性、撥水性回復特性を有していることを確認した。ゴム-FRP界面の接着性については、IEC規格にある界面試験を満足したものの、新品に比べ接着性が低下していることが確認された。また、ゴム-FRP界面の塩水煮沸による減衰曲線と撤去品の接着強度より、塩水煮沸による加速倍率を求めることが出来たが、ゴム-FRP界面の寿命を正確に推定するためには、界面劣化と界面絶縁性能の関係を明確にする必要があることが分かった。