近年、電力設備保守管理分野でもいわゆるアセットマネジメント技術に注目が集まり、コスト面を含めた保守計画の合理化に寄与できるものと期待されている。しかしながら実際にはこれまで具体的に現場適用される例は多くはない。その大きな要因はコスト面を含む保守関連の実データが不足しているところにあり、さらに必ずしもこれらは各現場で共通に使えるものではないことがある。当所ではこれまで、具体的な保守実態の調査を通じて個々の現場支援につながりうるツールの開発を進めてきた。本報告ではその一検討例として、油入変圧器オーバーホール計画を付帯設備であるBsgやコンサベータの更新計画とリンクして検討するプログラムを紹介する。