電気学会全国大会講演要旨
7-084
耐雷型光ファイバ複合架空地線の開発
○山口 寛・箕浦史登・松本 憲・成田知巳・太田 浩(東京電力)・大高聡也・岩田幹正・合田 豊(電力中央研究所)・長野宏治・小川寿春(ジェイ・パワーシステムズ)
公称電圧154kV以下の特別高圧架空送電線路で標準的に採用されている光ファイバ複合架空地線60mm2(以下、従来OP60)では、これまでに落雷が原因と想定される溶損事例が確認されている。現状、架空地線における素線切れ等の異常については、定期的に実施している架空送電線路の点検で確認し、必要の都度補修を行っているが、従来OP60については、今後も落雷が原因と想定される溶損事例が懸念されることから、耐雷性能を向上させた光ファイバ複合架空地線60mm2(以下、耐雷OP60)の開発を行った。本論文では耐雷OP60の耐雷性能、素線・より線の一般性能、付属品の検証結果、延線試験の結果についてその概要を報告する。