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直流電車線路設備における雷害対策マップの更新に向けたデータ分析
◎中山正博・山下達也・山崎猛志・阿部芳久・五十嵐秀夫・西 健太郎・金子 顕・林屋 均(東日本旅客鉄道)
今回、IKLに基づいた雷害対策マップを更新するため、JLDNによる落雷観測データを分析した。その結果、JLDNによる大地雷撃密度は夏季雷、平均電流値は冬季雷の多雷地区の傾向を反映したマップとなっていた。そこで、新たな雷害対策マップを作成するにあたっては夏季雷・冬季雷双方の多雷地区を考慮すべく、大地雷撃密度と平均電流値を用い、これらの積を用いる方法と、それぞれを用いて一つのマップに重ねる方法を比較・検討した。積を用いた場合は、夏季雷地区のみが対策エリアとなっていた。一方、それぞれを重ねた場合については、概ね夏季雷・冬季雷双方が対策エリアとなっていた。以上を踏まえ、今春には新しい雷害対策マップに更新する計画である。