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耐軸力特性を向上した275kV RBJの開発
岡本 岳・助川琢也・◎種谷 出(ジェイ・パワーシステムズ)・中出雅彦・松井健郎・真下展宏・辻 貴章(東京電力)
RBJ(ゴムブロック絶縁型接続部)は、その高い施工性から、高圧CVケーブルの接続部として広く活用されている。また、電気性能のみに着目すれば、海外400kV、国内275kVで実用化がされてきている。
RBJはゴムブロック絶縁体の自己収縮力による界面面圧により電気的、機械的性能を確保していることから、ゴムブロック絶縁体がケーブルコアを把持する力(以下、把持力)に限界がある。超高圧用のアルミ被CV(CAZV)ケーブル構造では、ケーブルコアがアルミ被に完全に固定されていない構造の為、ケーブルコアや接続部に軸力が印加され、接続部左右の軸力差が把持力の限界を超えるとケーブルコアとゴムブロック絶縁体間にズレが生じ、絶縁破壊に至る可能性がある。そのため、設置個所の発生軸力により適用範囲に制限がある。
今回、エチレンプロピレンゴム製RBJについて、把持力の向上を目標に新たな構造を検討し、275kV実機RBJにて性能を検証した結果を報告する。