電気学会全国大会講演要旨
7-109
154kV CVケーブル終端接続部の残存性能調査
◎浅野正裕・福田欣也・山本隆喜・嘉屋 健(関西電力)
154kV級プレハブ式終端接続部は30年を経過する設備が増加することになるが、これまでに経年による劣化特性の調査はほとんどなされていなかった。本稿では、撤去された154kVプレハブ式終端接続部について課電試験、解体調査、物性調査を実施することで劣化特性の評価を行った。課電試験にて絶縁破壊したものの、初期性能からの大きな低下もなく、JEC3408に定める商用周波耐電圧試験値を大きく上回る残存性能が確認された。また、劣化が懸念されたプレモールド絶縁体の界面(ケーブルおよびエポキシ座)や、物性値についても異常は認められなかったため、今回の撤去品についての明らかな経年劣化は認められなかったと言える。