電気学会全国大会講演要旨
7-114
CVケーブル絶縁破壊前駆遮断試験における部分放電検出手法の高度化
◎野沢祐介・高橋俊裕(電力中央研究所)
前駆遮断試験の確実性と効率の向上を目的とした改良を実施した。外部半導電層の抵抗値が極めて高い際、縁切りスリット部の遮蔽層端部において電界が集中しPDが発生する可能性があることから、スリット両端の遮蔽層をアルミ箔により延長し外部半導電層中間部において重ね合わせることで遮蔽層端部の電界集中を防止し、外部半導電層とアルミ箔間に絶縁性のテープを任意の長さで巻くことでスリット間抵抗値を保持し、PD信号を高感度で検出することが可能となった。PD検出器はノイズ低減と検出感度向上のために平行―不平衡変換をする差動増幅回路とし1[GHz]程度の信号を扱うことのできる素子を用いてPD信号の検出を可能とした。