電気学会全国大会講演要旨
7-115
ノイズ環境下における66kV CVケーブル端末部分放電パルスの自動抽出及び長時間測定
◎新宅洋平・小田将広・橋本博司・梶山元仁(JFEアドバンテック)・伊是名篤志(九州電力)
1986年製66kV CVケーブルの気中端末部にて2相の接地線に高周波CTセンサー(50kHz〜20MHz)を設置し、間欠的に約21時間測定した。波形観察から、部分放電の特徴である相間極性反転を伴うパルスを確認した。長時間の大量データを効率的に処理するため、バンドパスフィルター、相間乗算、負の極大値抽出等による、部分放電パルス抽出方法を考案し、実機測定データに適用した。その結果、相間で極性が反転しているパルスを自動で抽出でき、それらのパルスが主に電源周波数の半サイクル毎に発生していることを確認できた。また、部分放電は継続的に発生せず、強度も変化しているなど、長期的な傾向を把握することができた。以上より、本処理による効率的なデータ処理が有効と考えられる。