イベント企画
「ひびきのAI 社会実装研究会」が進める社会実装事例について考える〜大学からの起業
を中心として〜
2026/9/2(水) 13:10-15:10
| 【企画概要】2016年に発足した「ひびきのAI 社会実装研究会」(https://www.ksrp.or.jp/fais/iac/hibikino-ai/)では、北九州学術研究都市を拠点とする九州工業大学、北九州市立大学及び早稲田大学のAI 関係の研究者が中心となって、AI に関する産学連携と、その結果としての社会実装事例の創出を進めている。今回は、これまで実現してきた社会実装事例の中で、特に大学から起業した事例を紹介するとともに、AI社会実装の更なる推進を地域でどう進めていくべきかについて議論する。 | |
13:10-13:15 講演(1) ひびきのAI社会実装研究会における地域AI社会実装エコシステムの形成ー概要編ー | |
| 我妻 広明(国立大学法人九州工業大学 大学院生命体工学研究科生命体工学専攻 教授) | |
| 【討論概要】本討論では、「ひびきのAI社会実装研究会」がこれまで推進してきたAI社会実装の取組を踏まえ、大学発の起業を中心とした研究成果の社会展開について議論する。北九州学術研究都市を拠点に、九州工業大学、北九州市立大学、早稲田大学等のAI関連研究者が産業界・自治体等と連携し、地域課題や産業課題の解決に向けた実装事例を創出してきた。本セッションでは、研究成果を事業化へ結びつける際の課題、大学発ベンチャーの役割、地域における支援体制、産学官連携のあり方について、登壇者の実践例をもとに意見交換を行う。さらに、AI技術を地域社会に根付かせ、継続的な価値創出につなげるために、大学・企業・自治体がどのように連携を深めるべきかを展望する。 | |
| 【概要】ひびきのAI社会実装研究会は、北九州学術研究都市を拠点に、九州工業大学、北九州市立大学、早稲田大学等のAI関連研究者が中心となり、企業・自治体との産学官連携を通じてAI技術の社会実装を推進してきた研究会である。本講演では、研究会の設立趣旨、活動体制、これまでの取組を紹介するとともに、地域課題や産業課題の解決に向けたAI応用の具体例について概説する。特に、大学における研究成果を社会に展開する手段としての大学発起業や、地域企業との共同研究・実証実験の意義に着目し、AI技術を一過性の研究成果にとどめず、継続的な社会的価値へつなげるための課題と可能性について述べる。 【企画資料はこちら】 | |
![]() | 【略歴】【略歴】1986年よりNEC米沢日本電気株式会社に勤務し、NEC日本電気府中事業場への出向にてPC-9801noteの開発に従事。2000年より理化学研究所 基礎科学特別研究員、2003年より同研究所研究員を務め、2007年からは理研BSI-トヨタ連携センター研究員を兼任。2009年より九州工業大学 大学院生命体工学研究科准教授。2016年から2020年まで産業技術総合研究所AIRCクロスアポイントフェローを務める。2022年12月より九州工業大学 大学院生命体工学研究科教授。2023年より、ひびきのAI社会実装研究会・会長。 |
13:15-13:55 講演(2) 論文の先へ:大学研究からスタートアップを生む方法 | |
| 西田 健(北九州市立大学国際環境工学部情報システム工学科 教授) | |
| 【概要】大学の工学研究は,社会から切り離されたものではない.むしろ多くの研究は,製造,医療,福祉,防災,交通,エネルギー,ロボットなど,現実のニーズや社会課題を出発点としている.したがって,大学研究からスタートアップを考えるときの問題は,単に「研究者がユーザを見ていない」ということではない.多くの工学研究者は,すでにユーザの困りごとを意識している.しかし,スタートアップとして成立させるためには,もう一段別の問いが必要になる.それは,その課題は,誰が,いくら払って解決したい課題なのかという問いである.工学研究では,「技術的に解けるか」「性能がどれだけ向上するか」「現場の課題に対応できるか」が重視される.一方で,事業化では,「誰が予算を持っているのか」「導入コストに見合う効果があるのか」「購入を決める人は誰か」「継続的にお金が流れる仕組みがあるのか」が問われる.この講演では,大学の工学研究をスタートアップにつなげるために,技術そのものではなく,その周辺にある顧客開拓,支払い構造,導入効果,事業仮説に焦点を当てる. | |
![]() | 【略歴】2002年九州工業大学博士後期課程修了,博士(工学).2013年同大学准教授.2020年同大学特任教授,2021年 Nishida Lab代表,2022年北九州市立大学教授,2024年(株)ろぼあぷり代表取締役. |
13:55-14:35 講演(3) 大学発スタートアップはどのように形成されるのか:PARKSにおける意思決定 | |
| 山崎 進(北九州市立大学 国際環境工学部情報システム工学科 准教授) | |
| 【概要】本講演では、九州の大学発スタートアップ支援プログラムPARKSを通じた大学発スタートアップ形成の実践を題材に、技術・市場・組織・制度の間でどのような意思決定を行ってきたかを紹介する。特に、研究テーマの事業化に向けて、なぜその市場を選択したのか、顧客候補や経営人材候補、VCや金融機関などのステークホルダとのヒアリングや議論を通じて、どのように顧客仮説やチーム形成を進めたのかを提示し、大学研究と事業推進の間にどのような制約やトレードオフが存在したのかを論じる。さらに、大学発スタートアップ形成の過程を「意思決定の構造」として整理し、今後の社会実装のあり方について考察する。 | |
![]() | 【略歴】2003年〜2007年に福岡県産業・科学技術振興財団 福岡知的クラスター研究所 研究員に着任。2006年に東京工業大学(当時)大学院情報理工学研究科数理・計算科学専攻で博士(理学)を取得、2007年より北九州市立大学国際環境工学部に着任し、2016年に准教授に昇任した。2025年に九州の大学発スタートアップ支援プログラムPARKS Step 1に採択され、スタートアップ企業の創出を目指す。 |
14:35-15:10 講演(4) 学発スタートアップの作り方〜学生・教職員それぞれの立場で〜 | |
| 山﨑 駆(Human Physical Intelligence株式会社 CTO(最高技術責任者)) | |
| 【概要】大学発スタートアップは,研究成果や大学の中で生まれたアイデアを社会に届けるための有力な方法として注目されています.しかし,実際に会社を作ろうとすると,「学生として起業する場合」と「大学に所属しながら起業する場合」では,気をつけるべきポイントが大きく異なります. 本講演では,大学院生時に創業した合同会社共創テクノロジーと,研究職員として大学に所属しながら共同創業したHuman Physical Intelligence株式会社の二つの事例を紹介します.福祉・介護領域でのデジタル自助具の開発,福祉ロボットやWebアプリケーション開発,さらにアシストロボットや動作支援システムの開発を題材に,大学発スタートアップのリアルな作り方をお話しします. 特に研究活動と会社活動の切り分けなど,起業当事者として実際に悩みやすいポイントを整理します.これから大学発スタートアップに関わりたい学生,研究者,大学関係者にとって,実践の入口となる内容を目指します. 【企画資料はこちら】 | |
![]() | 【略歴】山﨑 駆.2025年に九州工業大学生命体工学研究科にて博士(工学)を取得.ヒト支援ロボット,Human-Robot Interaction,福祉工学を専門とし,大学発技術の社会実装に取り組む.学生時に合同会社共創テクノロジーを創業し,福祉・介護領域での技術実装を推進.現在はHuman Physical Intelligence株式会社を共同創業し,アシストロボットや動作支援システムの開発を進めている. |
13:10-15:10 司会 | |
| 三戸 俊和(北九州産業学術推進機構(FAIS・ひびきのAI社会実装研究会事務局) 産学連携担当部長/GX推進部長) | |
![]() | 【略歴】1996年当時の環境庁入庁。グリーン購入法や外来生物法の法案策定に携わる。2007年から2016年まではルワンダ国に在住し、国連環境開発(UNDP)の環境オフィサーなどとして廃棄物最終処分場の改善など環境分野の業務に従事。2017年からは北九州産業学術推進機構(FAIS)で「ひびきのAI社会実装研究会」や「北九州GX推進コンソーシアム」の事務局を担当しつつ、アフリカの廃棄物適正管理にも引き続き従事。2003年カナダ・ウォータールー大学応用環境学修士号(MAES)取得。 |





