コンピュテーション学際研究の萌芽
9/13 13:10-15:10
第2イベント会場
13:10-13:50 講演(1) 計算折紙とSTEAM協働
舘 知宏(東京大学 大学院総合文化研究科 広域システム科学系 教授)
【概要】 折紙は、一枚の紙を折って様々な形にするという伝統的な遊びの枠を超え、国際的な最先端の研究分野として発展しています。折紙の魅力はSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics)を横断した協働の楽しさです。紙を折るという日常の手わざが、突き詰めると芸術表現になり、創作過程で数々の幾何学的発見が起き、それらが数学によって体系化され、コンピュテーションを通して設計可能になっていきます。本講演では折紙をはじめとして「かたちを作ること」をきっかけとする協働の楽しみとそれらの分野の橋渡しをするコンピュテーションのワクワク感をお話しします。
【略歴】 東京大学大学院総合文化研究科教授。2010東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。博士(工学)。東京大学総合文化研究科助教・准教授を経て2022年より現職。2002年から折紙の創作を始め、計算による立体形状や動きを探求している。"Rigid Origami Simulator"、"Origamizer"、"Freeform Origami"などの折紙ソフトウェアツールを開発。かたちと構造機能の関係について、制作、幾何学、計算などの側面から研究を行っている。東京大学教養学部においてアーティストとの協働によるSTEAM教育(文理融合ゼミナール)に携わっている。
13:50-14:30 講演(2) Private Information Retrieval over Graphs
顧 玉杰(九州大学 大学院システム情報科学研究院 助教)
【概要】 In the private information retrieval (PIR) problem, a user wants to retrieve a file from a database without revealing any information about the desired file’s identity to the servers that store the database. In this talk, we consider the PIR problem over a graph-based replication system, in which each file is stored on two distinct servers according to an underlying graph. In particular, we establish optimal rate PIR retrieval schemes for star graphs via edge-coloring techniques.
【略歴】 Yujie Gu received the Ph.D. degree from the Graduate School of Systems and Information Engineering, University of Tsukuba, Japan, in 2018. From 2018 to 2020, she was a Post-Doctoral Fellow with the Department of Electrical Engineering-Systems, Tel Aviv University, Israel. She is currently an Assistant Professor with the Faculty of Information Science and Electrical Engineering, Kyushu University, Japan. Her research interests include combinatorics, coding and information theory, information security, machine learning, and their interactions. She received the 2021 Kirkman Medal from the Institute of Combinatorics and its Applications.
14:30-15:10 講演(3) 化学,都市工学,医学における共同研究
佐々木 勇和(大阪大学 大学院情報科学研究科 助教)
【概要】 情報学の技術は様々な分野での活用が期待されている.特に,近年では人工知能ブームもあり,情報学の注目度は増している.本講演では私の学際研究の一例として,化学,都市工学,医学分野における共同研究について触れ,これまでの教訓と今後の可能性について述べる.
【略歴】 2014年大阪大学大学院情報科学研究科博士課程修了,博士 (情報科学).現在,名古屋大学大学院情報科学研究科を経て,2016年より大阪大学大学院情報科学研究科助教.2021年よりJSTさきがけ「信頼されるAI基盤技術」研究者.グラフデータや時空間データ処理に対するデータベース,データマイニング,および機械学習の研究や,医学や化学分野などにおける応用研究に従事.