生成AI
2024/9/4 15:30-17:30
第1イベント会場
15:30-16:10 講演(1) SB Intuitionsで進める大規模言語モデル開発
柴田 知秀(SB Intuitions株式会社 )
【概要】 ChatGPTの登場以降、日本のアカデミア・産業界で多くの組織が日本語に強い大規模言語モデルの開発を行っており、SB Intuitions株式会社でも豊富な計算基盤を活用し大規模言語モデルの開発を進めている。本セッションでは、大規模言語モデル構築の概要ならびに最新動向を説明した上で、SB Intuitionsで進める大規模事前学習、教師ありファインチューニング、モデル評価、安全性対応などの取り組みを紹介し、今後の展望について議論する。
【略歴】 2007年東京大学大学院博士課程修了。博士(情報理工学)。京都大学大学院情報学研究科助教、特定講師を経て、2019年よりYahoo! JAPAN研究所上席研究員。2023年10月より、LINEヤフー研究所/SB Intuitions株式会社所属。SB Intuitions株式会社では大規模言語モデルのチューニング・評価をリードしている。言語処理学会理事。
16:10-16:50 講演(2) クリエイティブなコンテンツ制作における生成AIの研究開発
汪 雪テイ(株式会社サイバーエージェント AI Lab 研究員)
【概要】 生成AI技術の急速な発展により、テキストや画像などのコンテンツ制作において新たな可能性が生まれました。広告などのクリエイティブなコンテンツ作成への適用とサポートも期待されています。本講演では、制作過程に存在する多様なニーズとタスクを考慮し、条件付き拡散モデルを含む基礎研究と活用について紹介します。
【略歴】 2021年より株式会社サイバーエージェントAI Labに所属。2018年から2021年まで、東京大学情報理工学系研究科特任研究員および特任助教を務め。2018年に名古屋大学情報科学研究科博士後期課程を修了。現在は、マルチメディア解析、推薦および生成に関する研究に従事。
16:50-17:30 講演(3) 3次元生成AIの理論
イケハタ サトシ(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 准教授)
【概要】 本チュートリアルでは、3次元生成AIの基礎から応用までの幅広い理論を理解し、分野の全体像を理解することを目指します。3次元生成AIとは、テキストや画像から用いて3Dモデルを生成する技術で、ゲーム開発、映画制作、建築設計など様々な分野での応用が期待されています。まず、スコア蒸留サンプリングによる3次元パラメータの最適化の基本的な枠組みを紹介し、その問題点を解決するためのアプローチについて説明します。テキストからの3次元モデルの生成に加えて、近年の画像から3次元モデルの生成についても言及し、最終的に両者がどのように組み合わさって発展しているのかについて解説します。
【略歴】 2014年東京大学にて情報理工博士取得。2016年までワシントン大学セントルイス校にてポスドク。2017年より国立情報学研究所にて勤務(准教授)。2021年より東京大学に客員研究員,2023年より東京工業大学に特任准教授として着任(国立情報学研究所との兼務)。3次元コンピュータビジョン,特にフォトメトリックステレオの研究に従事。