トップコンファレンス3-3 行動認識とセンシング
2024/9/4 15:30-17:30
第6イベント会場

座長:藤波 香織(東京農工大学)

15:30-15:50 講演(1) 【タイトル邦題】 GPS信号を用いた屋内歩行者自律航法(PDR)の研究
周 恒(大阪大学 情報科学研究科マルチメディア工学専攻マルチメディアデータ工学研究室)
【原発表の書誌情報】 Heng Zhou and Takuya Maekawa. 2023. GPS-assisted Indoor Pedestrian Dead Reckoning. Proc. ACM Interact. Mob. Wearable Ubiquitous Technol. 6, 4, Article 166 (December 2022), 36 pages. https://doi.org/10.1145/3569467
【概要】 屋内でのPDRは、慣性センサーだけに依存すると誤差が蓄積する問題があります。この問題に対処するため、従来のビーコンといった追加のデバイス設置や環境ごとのデータ収集を必要とするランドマークを使用せず、GPS信号を新たなランドマークとして活用する方法を提案しています。
【略歴】 2019年 10月 大阪大学大学院 博士前期課程入学
2021年 10月 大阪大学大学院 博士後期課程入学
15:50-16:10 講演(2) 【タイトル邦題】 屋内混雑状況モニタリングシステムのためのBLEビーコンの適応的な配置最適化
下坂 正倫(東京工業大学)
【原発表の書誌情報】 Yang Zhen, Masato Sugasaki, Yoshihiro Kawahara, Kota Tsubouchi, Matthew Ishige, Hiroaki Murakami, Masamichi Shimosaka: Efficient Adaptive Beacon Deployment Optimization for Indoor Crowd Monitoring Applications. Proceedings of the ACM on Interactive, Mobile, Wearable and Ubiquitous Technologies, vol. 6, issues 4, article no. 201, pp. 1--22, 2022.
【概要】 BLEビーコンを用いた屋内混雑状況モニタリングシステムは、屋内混雑状況の緩和に有効な手段の一つとして知られている..本研究では,屋内混雑状況モニタリングシステムの性能に強く影響するBLEビーコンの配置最適化およびその有効性について論じる.
【略歴】 2001年東京大学工学部卒業,2006年東京大学大学院情報理工学系研究科 博士課程修了.2006年博士(情報理工学)取得.2006年 東京大学助手,2007年東京大学助教,2011年東京大学講師. 2015年より東京工業大学准教授,現在に至る.ユビキタスコンピューティング,知能情報処理,知能ロボティクスに興味がある.
16:10-16:30 講演(3) 【タイトル邦題】 OpenPack: 物流センタにおける大規模マルチモーダル行動認識データセットの構築
吉村 直也(大阪大学)
【原発表の書誌情報】 Naoya Yoshimura, Jaime Morales, Takuya Maekawa, Takahiro Hara, "OpenPack: A Large-scale Dataset for Recognizing Packaging Works in IoT-enabled Logistic Environments,"Proceedings of IEEE International Conference on Pervasive Computing and Communications (PerCom), March 2024.
【概要】 本研究では産業ドメインにおける大規模な行動認識データセット「OpenPack データセット」を提案する.OpenPackは,合計16名の被験者から物流センタでの梱包作業中の骨格・深度画像・加速度データ・IoT機器のデータなど合計9種のデータ53時間にわたり収集した,大規模マルチモーダルデータセットである.
【略歴】 2018年 大阪大学工学部電子情報工学科卒業.2020年同大学大学院情報科学研究科博士前期課程修了.2023年同大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了.ユビキタスコンピューティング,ウェアラブルセンシングに関する研究に従事.
16:30-16:50 講演(4) 【タイトル邦題】 大規模カメラ基盤による物流倉庫デジタル化のための協調型アノテーションに関する研究
東浦 圭亮(名古屋大学 工学研究科 情報・通信工学専攻)
【原発表の書誌情報】 Higashiura, Keisuke and Yokoyama, Kodai and Asai, Yusuke and Shimosato, Hironori and Kano, Kazuma and Katayama, Shin and Urano, Kenta and Yonezawa, Takuro and Kawaguchi, Nobuo: "Semi-Automated Framework for Digitalizing Multi-Product Warehouses with Large Scale Camera Arrays,"2024 IEEE International Conference on Pervasive Computing and Communications (PerCom), Biarritz, France, 2024, pp. 98-105
【概要】 本研究では、大規模カメラ基盤を利用した効率的な物流倉庫デジタル化を実現するための協調型アノテーションフレームワークを提案する。オプティカルフローによる自動セグメンテーションと深層距離学習の利用により、効率的なアノテーションを実現する。
【略歴】 2022年3月 名古屋大学工学部電気電子情報工学科卒業。2024年3月 同大学工学研究科情報・通信工学専攻 博士前期課程修了。2024年4月より、ソニー株式会社にて機械学習エンジニアとして勤務。
16:50-17:10 講演(5) 【タイトル邦題】 Bicode:イベントカメラのためのハイブリッド点滅マーカーシステム
北出 卓也(株式会社NTT ドコモ クロステック開発部 担当課長)
【原発表の書誌情報】 Takuya Kitade, Wataru Yamada, Keiichi Ochiai and Michita Imai; Bicode: A Hybrid Blinking Marker System for Event Cameras, Proceedings of the IEEE International Conference on Robotics and Automation (ICRA), 2024, pp. 2939- 2945
【概要】 本論文では,高速に点滅する二次元マーカーをイベントカメラで撮影することで高速に姿勢およびIDの読み取りが可能なマーカーシステムを提案した.さらに5cm角のマーカーを実装し,20mでのID認識と2.5mでの姿勢認識を確認した.
【略歴】 2013年,慶應義塾大学理工学研究科開放環境科学専攻にて修士課程を取得.同年より株式会社NTTドコモ入社,コンピュータビジョンおよびロボティクスに関する研究開発に従事.2023年より慶應義塾大学理工学研究科開放環境科学専攻後期博士課程に在学.