電気学会全国大会講演要旨
1-006
加速度運動実験支援ソフトウェアの教育効果に関する検討
◎鈴木聡太郎・星野貴弘・浜松芳夫(日本大学)・小室孝文(茨城工業高等専門学校)・三ツ堀裕太(ユニキャスト)
現在,中学・高等学校では,速度などの力学における重要な概念を学習するために加速度運動実験が行われる。この実験では主に,計測装置として記録タイマ・テープを用いるが,この方法では記録テープの切り貼りといった作業により,実験から結果の考察までに時間的な隔たりが生じる。そのため,物理現象と結果の対応関係が十分に理解できない生徒もいる。この問題を解決するために,筆者らは加速度運動実験支援ソフトウェアの開発を行い,それを用いた実験システムを構築した。 本報告では,開発したソフトウェアとそれを用いた実験システムの概要について述べた後,高専生を対象に行った実験システムの評価実験の計測結果やアンケート結果について報告する。