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低周波における腕の屈伸による人体内部インピーダンスの測定
◎藤原悠貴・林 則行(宮崎大学)・太良尾浩生(香川高等専門学校)
電気安全のための保護手段を検討する上で人体に流れる接触電流や人体抵抗などのデータは重要である。著者らは低周波から中間周波における様々なシナリオやBMIに対する人体インピーダンスを計測している。今回は、腕を屈伸した場合に人体内部インピーダンスがどのように変化するのか調べ、得られた結果を報告する。片腕を屈伸させた場合は通電シナリオに関わらず、屈伸角が90°のときにおよそ5%低下した。また、右手―左手間で両腕を同時に屈伸させた場合は屈伸角が90°のときにおよそ10%低下した。人体抵抗の変化を検討するために、各角度において、肩から手前の間の数箇所で腕周りの長さの変化を調べた結果、90°の時に約3%増加することが分かった。